杉滝岩 
6月17日・18日(18日は新潟県山岳協会 岩登り講習会)
岩登りトレーニング

6月17日(土)
天候 曇り
    無風
参加者 OII(田邊)さん、坂井さん、LTQ(私)

登山靴で登るOIIさん


17日9時 天気図 17日12時 天気図
17日9時 衛星写真 17日12時 衛星写真
気象庁HPより引用 朝のうち濃霧、晴天予報とは異なり終日曇天であった。


朝、4時30分過ぎ、目が覚めて外を眺める。薄暗く霧も深くピーカン予報はどこへやら。道路も濡れている。
6時頃まで書き物をしたり、文書ファイルの整理をして7時30分過ぎに朝食をとるが外は相変わらずの天気。8時過ぎても天候は回復しない。もう少しご飯が食べたいがOIIさん宅へ迎えに行き、坂井さん宅に廻り、OIIさんの用事でLOMさん宅へ寄り道をして10時前に杉滝に着くもドン曇り。今にも降りそうで、岩も濡れたままである。

同行のOIIさんは来月、ヨーロッパへ行かれるので登山靴で杉滝岩の緩傾斜を登る。ということで、緩傾斜のルンゼ状の場所にロープをセットする為に登る。乾いていれば何とも思わないのだが、何だか心もとない。そんな心配をすればする程、靴のフリクションが弱くなる気がする。ルンゼ状の場所だけに水集まり水が抜けにくい。ズル!と滑ったら怖いのでマメにヌンチャクを掛けて登る。終了点にロープをセットして、トップロープとする。ATCで懸垂下降する。

OIIさんが一発目、ズック靴で登る。その他の装備としてはユマールを使用して登るとの事。特段、違和感無く登っている様である。下降して、感想を聞くと、靴底のフリクションを効かせた時靴の踵が抜けそうなのが、気持ち悪いとの事。
なるほど、その点は大きくクライミングシューズと異なる事だろう。

その後坂井さん、私とトップロープで登り、再び、OIIさんが登山靴に履き替え登山靴、ユマールを使いながら登っていく。見ている限り順調である。その後、OIIさんはもう1本、登山靴で登った。OIIさんによると登山靴で小さなホールドに登山靴の爪先を乗せる感覚が判ってきた。と話しておられた。

時間もソコソコ経過して腹も空いたので今日の練習を終えて、赤谷に鰻を食べに行くが、お店は閉店。仕方ないので五十公野の宝龍へ行き、四川ラーメンと餃子5本で本日の練習を〆た。





6月18日(日)
新潟県山岳協会 岩登り講習会
天候 曇り
    無風 
参加者 28名(講師を含む) 県山協加盟団体より参加希望者

下から指摘している方 シャントを試用する方


18日9時 天気図 18日15時
18日9時 衛星写真 18日15時 衛星写真
気象庁のHPより引用 昨日とほぼ同じか、少し良い程度の天候


朝、5時30分頃目覚めて、外を見る。何だ昨日の朝と変わりない。濃霧である。雨でも降らなきゃいいが・・・
TVを見たり、ご飯を食べたりして7時30分に家を出て、コンビニに寄り、杉滝岩へ。
岡田の安全橋辺りからは、二王子の上部だけが見える。ガスは800M位がテッペンの様だ。とりあえずザンザン降りはなさそうだ。
8時ギリギリに杉滝に到着した。受付をして準備をする。総勢で、30人弱、大勢の参加である。
曇り空の中、開会式を行い懸垂下降未経験者の方とそれ以外の方に大きく分かれた。概ね、半々位だろうか?

私は初心者の経験者というところだろうか。指導は、杉滝のヌシ、五十嵐さん。
新発田山岳会の方と組んで正面のスラブを登る。最初はセカンドでツルベ方式で繋いで引き続いてトップに変わり終了点まで行く。ほぼ、同様のルートを3組で登る。要所要所で五十嵐さんが指摘すべき点があれば指導する。という方法だ。終了点でジジでセカンド確保して登って来て頂く。

誰かが、ヌンチャクを落としてしまい「ラク!」と叫ぶ。幸い誰にも当たらずに下まで落ちた。下りは50Mロープ1本なので、途中の終了点で切って2ピッチで懸垂で降りる。降りた処で、懸垂下降の練習されていた方々が戻ってきて合流。再び、グループ分けをして私は、2名の方とほぼ同じルートだが、1本東側のルートをリードで登るよう指示を受け、中間終了点を目指す。

エイト環でビレイしてくれるビレーヤーがどの程度の経験者なのか不明なのは少し不安。続いて、2名の方が登ってくる。懸垂下降を先ほど練習してきた2名の方である。靴は登山靴。岩登り未経験。「もうダメ。」「手も足も出ない。」「もっと張ってくれ!」等と注文の多い方であるが、五十嵐さんのアドバイスでちゃんと登ってきた。ラストの方も何だカンダ言いながら、中間にある終了点まで到着した。終了点の結び換えをして懸垂下降で先に降りる。上では五十嵐さんが懸垂下降に至る迄の確認・手順を大きな声で指導している。

3人とも降りて11時。下越山岳会の相沢さんが手伝いに来られていた。
偶然、参加者の皆さん下に降りていたので、早飯となった。

午後から、ハングで五十嵐さんにトップロープをセットして頂き、今年1回目の挑戦。私には、この難課題は完登出来ない事は明白。でも出だしの難しい部分はパズルみたいで楽しいし、腹立たしくもある。
何時見ても、五十嵐さんの登りは、静かにスムースに効率よく登り難しさを感じさせない。とりあえず、当面の目標は、左手のアンダー グリップを取り次の三角のホールドを取るここまでが私の当面の目標。五十嵐さんに確保して頂きチャレンジ、結果的には何度目かのチャレンジで五十嵐さんのアドバイスでアンダーまで掴んだが、喜び過ぎて右手の三角のホールドを取りそこねて落ちる。結局、その後、その先には進めなかった。

その後、Bフェースに移り、相沢さんと登らせて頂く。
相沢さんが2本のロープを引きリードで登り、相沢さんが午前中から指導しているむささび山岳会の女性が続き、私がラストで登る。相沢さんはこの女性、非凡であると言われていたが、ナルホド午前中懸垂下降の練習をしていた方とは思えない。静かにバランスよく登っている。
女性が登りきり上から相沢さんと女性が私を見下ろしている。手がかりの悪いところで指でしがみつく。何だかよろしくない体位だ。相沢さんは、「ほ〜ら同じところで、あなたと同じ事しているだろ。」「あ〜。ん〜。」等と解説している。どうしたものか?と思っていると、「足元を良く見ろ」と、アドバイスを頂く。見れば足元に良いフットホールドがありそこに足を置けば後はどうにでもなった。

下降して、上手いですねと女性に声をかけると、いえいえ、一杯イッパイとの言だったが、本当に怖くて一杯イッパイの人は、固まってニッチもサッチもいかない状態なのが普通。まして彼女はミシンを踏むわけでもなく、ただ、一生懸命登っている。こういう人っているのだなあと感心した。

ここで、いい時間になり閉会式。委員長の阿部さん、指導委員の方々の寸評を頂き、若干名の参加者の感想をお聞きして記念写真を撮り解散となった。

閉会式を待つ間、橋の脇から競技会ルート周辺を眺めると、新潟甚句、佐渡おけさ辺りは、ツルツルで下から見ても明瞭にホールドと判る場所が無い。ロクなホールドがない所をどうやって登るのやら?私には、想像すらできません。

解散後、相沢さんに確保して頂きトップロープでマドンナを数本。
ここも、最後のツメが甘く諦める。気分の悪い終わり方だ。右足のフットホールドと右手のポケットは判るのだが、どうしても左手、左足のホールド感が良くない。右サイドだけのホールドだと身体が回転したがるので、バランスが悪いのだ。

本日の失敗原因を考える。
原因は全て、厳しい場所で余裕が無くなると、指でしがみつき、身体を岩に寄せてしまうため足元が見えない事が原因だと思う。結局のところ、足で立ちこみ手でバランスを取るべきところ、手で無理やり、ニジリ上がって足でバランスを取るものだから、疲れて落ちる。
頭で判っても身体がついてこない。年齢的なもので仕方ない。四十台半ばの中年オヤジは考えながら、怪我しないように練習する事である。と自分を慰める。

阿部さんをはじめ、新潟山岳会の方々が小屋周辺のゴミ、忘れ物等を確認して帰っていった。
すっかり静かになった杉滝岩で五十嵐さん、相沢さんと3人で少し話しをして帰途についた。


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